Archive for 05 February 2005
05 February
山で出会った動物(哺乳類)の記録 Part 3 イノシシ
イノシシは、私が山で出会う事を、最も恐れている動物です(笑)。コイツには、奥多摩の鷹ノ巣山の頂上直下にある避難小屋そばの水場と、武蔵五日市近くの横沢入で会いました。
まず鷹ノ巣山の水場での場合ですが、去年の9月の登山中。先に到着していた人が、ペットボトルに水を汲み終わる頃に私が水場に到着。
先行者が出発しても、私はすぐには水場に寄らず、10mほど手前(浅間尾根側)で、水場周辺の風景を写真におさめていました。
しばらくじっと写真を撮っていると、数メートルほど下の斜面、登山道から見下ろす位置のクマザサの間に、ガサガサという音とともにコイツが出てきました。
あ、と思った私は、そちらにカメラを向けようと、体の向きを変えましたが、その時、登山道から小石を一つ、蹴落としてしまいました。
カラカラという音に、イノシシはビクッと反応してこちらを見ました。そして、ヒト(=私)の姿を見ると、一目散に急峻な沢筋を、文字どおり転がり落ちるように逃げていきました。
多分、水場周辺でヒトが動く気配が消えたので、安心して出てきたのですが、まだ居やがった、ということでびっくりしたのでしょう。
ガラガラという音に続いた「ドスン」がちょっと痛そうで、彼(?)には気の毒なことをしたかもしれません。
横沢入の時は、ホタルの撮影に向かう途中に出会いました。
その時は、谷戸の中心の道でなく、沢沿いの道から直接、ホタルが乱舞するポイントに向かったのですが、そのとき、道沿いの斜面の上の藪が、ガサガサと揺れている事に気付きました。
最初は、何か動いているけれど、こんな人里近くだったらどうせタヌキだろう、と思い、忍び足で近寄って、いきなりライトで照らしたら・・・イノシシだったという・・・。
向こうもびっくりしたでしょうが、こっちも心臓が口から飛び出すかと思いました(逃げてくれて助かった・・・)。
なお、奥多摩では、特にツキノワグマを怖がる人が多いですが、どちらかというと、イノシシの方が危険だと私は思います。
ツキノワグマは基本的に怖がりで、よほどの事がない限り人を襲いませんが、イノシシはキレたりパニクったりすると、すぐに突進してきます(ついでに、私はイノシシはツキノワグマよりキレ易いように感じている)。
それに、ツキノワグマは向かってきても一撃だけで逃げる事が多いですが、イノシシは執拗に何度も何度も体当たりを繰り返してくる事があります。
ちなみに、その体当たりの衝撃は、車のボンネットにガツッときたら、停車中でもエアバックが膨らむほど強力なのだそうです。
横方向からだと、ドアが変形して、内側に突き出すとか・・・。
そんなものを何回も食らわされちゃあ・・・ねえ・・・。
そんなわけで、コイツの方がツキノワグマの何倍も危険だと、私は思っています。
20:15:00 |
yo-ta |
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