Archive for May 2006

31 May

お手軽価格のデジカメ選びの参考記事&最近のコンパクトデジカメに思うこと。

 今日、コンビニで見かけて驚いたもの。
 男なら誰でも、「おお〜、可愛い子がいるなぁ〜」と、な感想を持ってしまうような感じの若い女性の携帯ストラップについてたマスコットが。

 形、サイズともにリアルなオオクワガタのフィギュアでした。

 姉さん、何者?

 (虫好きではかなりのレベルに到達していると自認する私でも、そこまでは・・・)

 では本題です。
 そろそろ夏のボーナスシーズンですが、そのボーナスでお手軽に使えるデジカメを買いたいんだけど・・・という皆様にちょうど良い記事がありましたのでご紹介しましょう。

 実売25,000円以下! エントリーモデルの実力(前編)

 実売25,000円以下! エントリーモデルの実力(後編)
 (どちらもデジカメWatch内の記事)

 一応、記事内で紹介されているクラスのデジカメですと、バッテリーや充電器、PCとの接続ケーブルなども付属しているので、周辺機器がどーだコーダで迷うことも少ないので、デジカメ初心者には特にお勧めになります(記録メディア、つまりメモリーカードだけは別売りなのでご注意)。
 とりあえず、初めてのデジカメ購入を考えている皆様は、上の記事の比較を見て、自分の好みに一番合う絵作りをする機体を選べば、まず間違いがないかと思われます。

 複数のデジカメを使いまわして使用している方であれば、記録メディアの供用だとか、そういう部分を気にする必要があるかもしれませんが・・・。

 それにしても、私としてはリンク先記事の後編にある、この部分の文章にちょっと反応してしまいました(以下引用)。

 デジタル一眼レフが数百万円していたデジカメの黎明期には、コンパクトデジカメに一眼レフの代替品としての機能や性能を求め続けてきたし、メーカーもこうした要望に応え、ニコンCOOLPIX950やオリンパスC-2000ZOOM以降、充実した撮影機能を搭載したコンパクトデジカメが続々と登場してきた。
 (〜中略〜)
 しかし、デジタル一眼レフの低価格化により、デジタル一眼レフの代替品としてのコンパクトデジカメの役割は終わった。ならば、コンパクトデジカメは、コンパクトカメラ本来の姿に立ち戻り、シャッターボタンを押すだけでどれだけキレイに失敗なく写せるかを競い合う時期に来ていると思う。(引用終了)

 ・・・そうか。
 コンパクトデジカメの中でも名機とされている機体は、E950&C-2000Zの「双璧」時代から、デジタル一眼レフの低価格化が進む(初代Kiss-D登場前後)までの数年間の機体がほとんどなのは、そういう理由なのか・・・と、ちょっと納得してしまいました。
 そして、その名機時代にデジカメユーザーになった皆様の中でも、特に「撮影現場で悪戦苦闘する過程も楽しむ」タイプの皆様が、現在、次々とデジタル一眼レフにステップアップしている理由も、これで分かった気がします。

 昔のコンパクトデジカメのハイエンド機は、フルオートでお手軽な撮影を楽しめるとともに、「使いこなせるモノなら使ってみろ!」と言わんばかりに充実したマニュアル撮影機能がついていました(現在のデジタル一眼レフに匹敵するほど多機能な機体もあったくらい)。
 しかも、機体のクセに慣れて来ると、マニュアル機能を使った方が思い通りの作風での撮影が楽しめる(フルオート撮影が物足りなく思える)という、「使いこなし」の面白さがあったとともに、まだまだデジカメ関係の情報誌が少なかったことから、ユーザーが独自の工夫で自分の撮影スタイルに応じた使い方を考案していたり、まさかのお役立ちグッズを発掘したという情報が、ほぼリアルタイムでWeb上に多数、上げられていました。
 その情報量はかなり充実していて、本気で全部を集めたら、それだけで機種ごとの使いこなしのノウハウ本ができてしまうような感じさえありました(いや、実際そうやって情報を共有&交換しながら使いこなしてゆくのが、本当に楽しかったわけです。手元の機械が少しずつ、自分の手足に馴染んでくるのがわかりましたし)。

 一方で最近のコンパクトデジカメは、シーンモード(例えばスポーツや夜景など)を使えば、機械の方が撮影条件ごとに最適化されたアルゴリズムに基づいて動作してくれるため、誰でもシャッターを押すだけで、そこそこの絵が撮れるという利点があります。
 反面、マニュアル機能を駆使して自分で工夫し、自分なりの絵を作ろうとすると、すぐにハードの性能限界に到達し、白飛び・黒潰れ・ノイズ浮きなどが発生するか、そもそも使いたい機能がメニューにない、とかいう問題に突き当たってしまうため、「使いこなし」を考えるユーザーから見ると、辛口評価になることが多くあります。

 まあ、最近のコンパクトデジカメのうち、特に高倍率ズーム搭載機は、その価格が低価格デジタル一眼レフと競合するようになって来た事から、差別化の意味も含めて、コンパクトデジカメの位置付けがいわゆる銀塩コンパクトと同等(写ルンですの代用程度?)の位置に来るのは不思議な話ではないでしょう。
 私なんかは、近年のコンパクトデジカメを見ると、往年の機体と比べて「ずいぶん扱いが簡単になったなあ」と思う反面、「どれも似たような物ばかりで、面白くなくなったなあ」とも思わされてしまいます。

 「難しいことを考えずに、そこそこきれいに撮れるなら、今のコンパクトの方がいいじゃん」という皆様も多数いらっしゃる(そして、それは多分正しい ^^;)のでしょう。
 しかし、私のような特殊思考の人間は、現在のコンパクトデジカメの最新機種を使っていると、どうも「機械に使われている」気分になってダメですね・・・。
 (別に、シャッター押すのは俺じゃなくてもいいんだよなぁ・・・って感じると、無性につまらなくなる瞬間がある・・・)

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30 May

【私的考察】なぜ北陸にギフチョウが多いのか?

 何だかダイレクトメール(郵便)で、ワインか何かのマーケティング調査のアンケート依頼が入っていましたが・・・。

 それを下戸に聞いてどうする。

 私ぁ、自宅にアルコールが常備されて「いない」ほどの下戸なんで、ワインなんて余程気分が良い時しか飲みませんが?
 しかも、アンケートに協力した景品として(抽選で)もらえるのが、多機能ポケットナイフ、つまりスイスアーミーナイフな訳ですが・・・。

 そんなもん、もう持ってるがな。(しかも、数タイプ ^^;)

 ハイカーにそんな物を「特別なプレゼントです」と言われてもねえ・・・(日用品ですって)。

 では本題です。
 以前、『「春の女神」ことギフチョウを巡るアレやコレ。』(4/10日付)という記事を上げた所、個別の記事としての参照数が過去最高を記録しました。

 この、「春の女神」とも呼ばれる可憐な蝶は、現在全国的に・・・といっても、もともと本州の中部以西と四国にしか(主に)生息していませんが・・・ま、とにかく生息環境の悪化などに伴い、減少中であるといわれています(が、実際、科学的かつ統計的な調査が行われている地域は意外に少なく、単なる感情論で"減った"と言われている場合も多い。また、某県では冬期オリンピックの誘致のために生息地をぶっ潰してジャンプ台にしておきながら、数の減少を採取者のせいにしている地域もある)。

 ところが、今年の5月の連休中、故郷福井の生息地を訪れた時、裏山程度のハイキングコースを歩行中、「もうええわ!」と言いたくなるほど沢山の個体に出会いました。
 ちなみにこれは、その場所が特別な場所なのではなく、北陸の低山〜亜高山域では、同じように多数の個体が舞う良好な生息地が、あちこちに残されているそうです。

 なお、近年、全国的にギフチョウの数が減っているのは、里山地域の荒廃や、放棄された人工林が地域の生態系に対して悪影響を及ぼしているから、と一般に言われています。
 その傾向は北陸も例外ではなく、一昨年の秋に起きた「クマ・ラッシュ!」も、里山地域の崩壊が遠因として挙げられていたのは、皆様の記憶に新しいことでしょう。

 しかし、それでも他地域と比べると、格段に良好なギフチョウの生息環境が残っている理由は何なのか・・・という事を私的に考えてみますと・・・。
 恐らくこれは、北陸独特の気候と、食草であるカンアオイの良好な生育条件とが奇妙な符号を見せているからではないか、と思います。

 カンアオイは、生育範囲が1km移動するのに1万年かかる弱い植物だ、などと言われる事がありますが、実際にはそれは何かを誤解しているとしか思えません。
 それが証拠に、関東でも、それまでほとんどカンアオイの姿を見かけなかった深い樹林内で倒木が発生すると、次の年の早春期には、そこに新しい株がまとまって生えている、なんて風景を良く見かけるなど、実際にはかなりたくましい植物です。
 暗い林内ではヒョロヒョロしていても、ひとたび日光を受けられれば、埋もれている種が目覚め、丈夫な株が育ってくるのです。

 そして北陸地方の気候を見ると、特に冬の積雪によって、このカンアオイの生育に良好な環境が保たれる事が考えられます。
 いくつか要因を挙げると、

1.北陸の雪は水分が多くて重く、圧雪倒木や雪の重みによる大枝折れがある程度の割合で発生する。
 →冬季〜春先の、カンアオイの発生期に林床まで日光が届くような環境が発生しやすい。
2.冬期は積雪により多年生の高茎草本類が圧迫され、それほど大規模なコロニーを作れない。
 →競争相手がうまい具合に間引かれている。
3.雪崩などにより、前年の倒木や落枝などの障害物が取り除かれやすい。
 →地表まで効率よく日光が回る環境が保たれる。

 という事が考えられます。

 つまり、ほんのちょっとした偶然と幸運によって、ギフチョウが生息しやすいバランスの気候帯がそこに存在するということ。
 そして、これまた偶然に北陸は「田舎」を絵に描いたような土地(出身者だから言えること ^^;)で、開発も進んでおらず、多数の個体の生息を支える環境のポテンシャルが十分にあるということ。

 これらの要因が微妙なバランスで均衡を保っている事が、北陸という地域を、マニアをして「ギフチョウ天国」と呼ばせる地域にしているのでしょう。

 しかし、今は確かに十分な数が生息していても、ギフチョウは里山という、ヒトが介入する事で保たれる環境に依存する種です。
 このまま里山の荒廃が進めば、「天国」もいずれ「荒野」に変わってしまうかもしれません。
23:40:28 | yo-ta | | TrackBacks

29 May

なぬ?シカ肉料理を奥多摩名物に?&奥多摩でクマとヒトの遭遇事案発生。

 クライアントの担当者の中に、素晴らしく物忘れが激しい人がいます(ちなみに私とは同年代で、ボケるには若過ぎる)。

 どれ程の激しさかというと、数分前に電話で打合せた内容について、確認ではなく、再びゼロから打合せる内容の電話をかけてくるのは日常茶飯事。
 果てには向こうの都合で呼びつけた打合せをすっかり忘れて外出している、なんて事も平気でやらかします(そして、こちらを平気で1時間以上待たせ、自分の上司が頭を下げているのに、自分はというと、こっちを待たせたことさえ忘れているという・・・)。

 そして今日、さらに信じられない電話を受けることになりました。

 「先日の電話で、明日は私の都合が悪いから打合せをやめにしましたけど、会議だからダメと言いました?外出だからダメと言いました?教えて欲しいんですけど?」

 知るか!

 オレはアンタのスケジュール帳じゃねえ!
 当然、そんな瑣末事を覚えている筈もないので思い出せないと答えたら、「使えねぇ奴」みたいな言い方をされました(おかげで、久々に、殺意という物を感じましたよ・・・)。

 ちなみに、あまりの酷さに、クライアントも最初は若年性の記憶障害なのかと疑ったそうですが、実際には心身ともに健康で、何らそういった徴候はないとの事。
 つまり、単に仕事の話は他のこと(主にWebサーフ)をやりながら、上の空で聞いているため、何も頭に残ってないだけなのだそうで・・・(クビ切ってくれよ・・・こんな奴)。

 では本題です。
 しばらく週末ごとに悪天候が続いており、随分ご無沙汰してしまっている奥多摩ですが、ご無沙汰している間に、噂に聞いていたアノ動きが、結構本格化したみたいですね。

 食害防止で捕獲、シカ肉料理を名物に…東京・奥多摩町(読売新聞)

 以前にも何度か報道されていたコノ動きですが、今度のこの記事を見る限り、奥多摩町は精肉所を整備するなど、かなり本気モードでバックアップする方向にあるようです。
 ちなみに気になる味の方ですが、以前、地元で試食会が行われた時の話では、シカ肉チャーシューなんかは見た目ほどコテコテした味でなく、実は結構食べやすかったそうです。

 う〜む、味付けの如何によっては、かなり良い名物になるかもしれませんね>シカ料理。

 とはいえ、奥多摩では駆除捕獲頭数が少ないため、地場消費(地元の食堂や土産物としての提供)に留まり、ここから市場に出荷するほどのレベルでの産業にすることは困難なようです。
 まあ、私は登山ついでに、地元の食堂で食事をする際に、気付いたら頼んでみることにしましょう。

 で、山の動物つながりで、もひとつ話題を。

 5月12日の早朝、日原林道の天祖山登山口よりちょっと上流側で、ツキノワグマとヒトの遭遇事案が発生したそうです(リンク先、奥多摩消防署の山岳事故情報:タイトル間違えていますが、一番上の事案)。

 この時、ツキノワグマは死んだシカの肉を食餌中で、ヒトの方はバイクで乗り付け、少し離れた場所でそれを見つけたそうですが、逃げようとした所を体当たりされ、バイクもろとも倒されてしまったようです。
 (日原林道は崖が急で、転落した動物の死骸が落ちていることもある。なお、私も過去に日原林道でシカの新鮮な死骸を見ことがあるが、その時の死骸も肩〜大腿の肉が、鋭利な刃物で切ったようにきれいに食われていた。死骸の新しさと、食われた部位の大きさから見て、恐らくツキノワグマの食痕だと思う)

 この時は、恐らく、クマの方がシカ肉に夢中であったこと。
 そして、日原林道の天祖山登山口付近は日原川が林道直下に流れている上に、巨木の倒木が川を塞いだ形で出来た滝があり、水音がうるさい&悪いことに、地形的に水音が乱反響してこもるような場所である(すぐ上流で川がゴルジュ状になっており、谷の両岸が迫って狭い)ために、クマの耳でもバイクのエンジン音が聞こえなかったために、不時遭遇と同じ形になってしまった+クマから見れば上質な餌を守る本能も働いたのでしょう。
 カウベルなどの、かん高い金属音ならば、沢沿いの道でもそこそこ遠くまで通る(私=ヒトの耳でも10m以上先の登山者の鈴音を確認できる)ため、それを装備していれば多少は防げたかもしれませんが・・・。

 しかし、グルメなことでは奥多摩随一の動物であるツキノワグマが、思わず危険を忘れてむしゃぶりつく奥多摩のシカ肉。
 ちょっと食べてみたいと思うのは、私だけ?

 ・・・って、クマの話題からこのオチになるのって、どうなんだろう(^^;)。

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27 May

オリンパスのボディ内手ぶれ補正で、新たな特許。シフトブレ補正も考えられている。

 本日、出かけようと自宅最寄駅についたら、警察車両と鉄道会社の保安部の車両が止まっていました。

 嫌な予感がするままホームに出ると、反対側のホームで現場検証の真最中。いわゆる、「人身事故」という奴が起きてしまっていたようです。
 この鉄道会社は最近、事故続きなので、何とかして欲しいですね(とはいえ、自分から「飛び込む」のとか、踏切無視とかもあるから、鉄道会社側だけの努力では防ぎ切れないのも確かな話で・・・)。

 では本題です。
 以前ここでオリンパスのデジタル一眼レフのボディ内使用を目的とした、圧電素子を活用した手ぶれ補正の仕組みを紹介しました。
 なお、このシステムは光軸に対する回転方向のブレの抑制には使えるものの、シフト方向(上下左右方向)のブレの補正は他のシステム(レンズ内とか)に預けたまま、という所が課題になっていました。

 この、シフト方向のブレの補正に関して、オリンパスが出願していた特許の内容が、Hiro_Sakaeさんのブログサイト、ズイコー・フォーサーズ あれこれの記事改めて紹介されていたので、ウチでもちょっと取り上げてみようと思います。

 今回のシフトブレ補正は、2004年に出願され、2006年(つまり今年)に公開された技術です(公開番号、2006-5542。文書内容の確認は、こちらの「2.特許・実用新案文献番号索引照会」からどうぞ)。

 ですがっ!

 ここで公開されているシフト方向のブレの補正技術の内容は、はっきり言ってとっても難しく、恐らくは機械工学の専門家の方でないと詳細を理解するのは不可能と思われます(私が一読した感想は、「何がなんだかわからねェー!」って奴でした・・・)。
 とりあえず、高校物理は意外に得意だった&大学時代は自然科学系の領域にいた頭で、何となく理解できた範囲で(^^;)、話題にしてみたいと思います。

 オリンパス型のシフトブレ補正(上下左右方向のブレ抑制)の仕組みは、フィルム状のエレクトレット(高分子に静電荷が恒久的についたもの。帯電したままのポリエチフィルムみたいなものか?)を特定のパターンで貼った部材を2枚、エレクトレット装着側を向かい合わせる形で組み合わせた台座が基本構造で、CCDはそのうちの片方の上に設置されるようです。
 そして、2枚のエレクトレット部材はメッシュ状の部材(ブレの動きに追随するバネの部分でもあり、弾性のある材料でできている)で継ぎ合わされ、CCD等の電極からの配線は、このメッシュの間を通されるようです。

 手ぶれ補正の仕組みとしては、2枚のエレクトレックシートの位相差および変位が生じている際の相対速度がジャイロセンサで検知され、算出された駆動量と駆動速度をCCDシフトドライバに送信。
 CCDシフトドライバの方では、受け取った信号をもとに、各部のエレクトレットに電圧信号を送り、プラスマイナスの極性を制御することで、2枚のエレクトレット部材間に変位を打ち消す方向の静電引力および斥力を発生させることでCCDの位置を固定し、ブレを補正する仕組みになっているようです。

 ・・・以上、さらっと書いたように見えるかもしれませんが、書いてるこっちは必死で資料を読み込み、わかる部分から、わからない部分の記述内容を類推し、ごちゃ混ぜにしてくっつけ、出来上がった内容をほとんど何も考えずに羅列しただけです・・・。
 また、かなりの部分を「ざっくり」端折っているため、何か、色々間違っている気がします。
 間違いがあれば容赦なくご指摘を・・・(--;)。

 それにしても、「ざっくり端折った部分」に含まれる、1/4周期ごとの電圧信号制御パターンの説明が延々続いているあたりは、「日本語→日本の口語変換機」が欲しい・・・。

 というわけで、シフト手ぶれ補正部分の技術に関しては、理解限界があるので(^^;)以上で終了としますが、この特許にはもうひとつ、光学系の部分にも言及があります。

 このシステムを搭載するカメラは、クイックリターンミラーの中心部をハーフミラー化し、E-330でいう所のBモードに相当するライブビューを備えることで、LCDにより手ブレの効果を撮影者に現示する仕組みを有する、ということが言及がされています(特許資料の詳細な内容のうち、【0030】〜【0036】項)。
 つまり、ハーフミラーを採用することで、撮像素子を使用したライブビュー(Bモード)によって手ぶれ補正の効果を確認することが出来るという部分において、コニカミノルタ/ペンタックス型のボディ内手ぶれ補正以上の機能を持たせることが考えられているようです。

 なお、ハーフミラーを採用した光学ファインダー/撮像素子の分光によるライブビュー表示に関しては、オリンパスでは過去にレンズ固定型一眼レフ機、E-10/20型での採用実績がありますし、ハーフミラーだけであれば、世界初のフルタイムライブビュー機、E-330の光学系統での採用実績があります。
 よって、この手ぶれ補正+ライブビューにおける効果確認機能は、今後、E-500系、E-一桁系など、E-300系とは異なる光路のファインダー搭載機(いわゆるオーソドックスな光学ファインダー搭載機)における採用が、十分に考えられるものといえるでしょう。

 というわけで、今日のネタを書いてみた感想を最後に。

 誰かもっとわかりやすく説明して!(いやマジに・・・)

20:32:00 | yo-ta | | TrackBacks

26 May

銀塩(フイルム)写真はこれからどうなるか・・・。

 最近、カカオの成分比率が高めのチョコレートが流行っているようですが、その中でも最高の含有量になる「カカオ99%」という奴を、知り合いの「食ったら世界が変わるよ?」の一言につられて食べてみました(板の半分ほど。よく食ったな、と言われた ^^;)。

 んで、その結果、鼻血、吹きました。(マジな話で ^^;)

 ちなみに、味の方も極めて「世界が変わる」ようなインパクトがありました(興味のある方、ぜひ自己責任でお試しあれ)が、まさか板半分で鼻血吹くとは・・・。
 さすが、原産地では「精力剤」になっているだけあるな〜、カカオ豆。

 とにかく、確かに「世界が変わった」ことを実感しましたが、そう何回も変えたくはありませんので、私は72%までで十分です(^^;)。

 では本題です。
 昨日、コメント欄に投稿いただきましたが、キヤノンが事実上、銀塩(フィルム)カメラ事業を凍結することにほぼ決まったようです(リンク先、朝日新聞)。

 別の記事(西日本新聞)によると、銀塩カメラの総出荷台数は、05年段階で前年比約半分に落ち込んでいるとのことで、フィルム離れ、デジタル化は急加速中のようですね(デジカメ使いな私が言うのもなんですが ^^;)。
 カメラ/映像業界で、最も勢力を伸ばしていると思われていたキヤノンでさえ、銀塩は持て余し気味だったとは・・・。

 もちろん、銀塩市場が停滞気味であるのは、大型量販店の売場を見れば一目瞭然ですし、最近は撮影に出ても、銀塩一眼レフ使いの姿より、デジタル一眼レフユーザーの方が多い場合もあるくらいです。
 ある意味で、今後は修理用の部品供給程度が可能な台数に生産を抑え、現状維持を続ける、という方が、経営的には正しい判断かもしれません。

 なお、これでフィルム市場が淘汰されるかというと、それはまだ別の問題のようでして。
 一応、国内では富士フイルムが「まだまだやるで」と、銀塩事業継続をうたっていますから、富士の銀塩製品の代名詞でもある「写ルンです」をはじめとしたフィルム撮影機器は、需要がある限り残るでしょう。
 また、35mm版フイルムが映画用の記録媒体として残る限り、現像所その他の施設が消えてなくなる事もないかと思われます。

 ただし・・・今までより、肩身が狭くなる事は避けられないかもしれませんね・・・。
 売り上げの低迷によってラボが閉められてしまったり、特定のフィルムについては、現像液や定着液のタイプが異なるために製造中止になるとか、その辺の理由で、この趣味を続ける上でのコストがアップするかも・・・(ただでさえ、ここ最近の原油の価格高騰による単価引き上げが発表されているのに)。
11:59:00 | yo-ta | | TrackBacks