Complete text -- "オリンパスのデジタル一眼レフ用新型撮像素子、「Live MOS」の正体は?"
27 January
オリンパスのデジタル一眼レフ用新型撮像素子、「Live MOS」の正体は?
今朝、日経を見ていたら、大手総合商社が防衛庁・航空自衛隊が導入を計画している次期主力戦闘機の売り込みに動き出したという記事がありました。どうやら、先日の『高すぎるアレ』に内定の噂は、アドバルーン情報(内外の反応と動きを探るための偽情報)だったようですね。
それにしても・・・それぞれの機種を推す商社がこういう構成だと、本命は大体見えたな(^^;)。
(あとは、金回りの面できな臭くならないことを願う!)
では本題です。
昨日発表されたオリンパスのE-330ですが、カメラ/デジカメ系の情報サイトでは大きな話題として取り上げる場所が多く、とにかく様々な形で注目を集めているようです。
そして、飛び交う情報の中にある、新型撮像素子「Live MOS」についての情報を見ると・・・。
これは松下電器製のMOSセンサー、「νMaicovicon」だ、という推測が流れているようです。
「νMaicovicon」は松下製のカメラ機能付携帯電話の撮像素子に使用されているCMOSセンサーで、消費電力が低い割には、(携帯のカメラ機能ベースで見て)そこそこの画質の画像を返す、という評判があります。
もちろん、携帯のカメラに使われる訳ですから、ライブビューもこなしますし、静止画だけでなく動画だって撮れてしまうセンサーです。
一方で、オリンパスの新型撮像素子「Live MOS」は、低電力型であるとともに、ある程度の時間であれば、実用的なライブビューも行える(連続通電でも、ノイズの発生が低く抑えられており、感度ISO 100〜200程度なら1時間通電しても大丈夫だとか)という特性を持つセンサーとして紹介されています。
そして、E-330ではライブビューBモードとして、実際にLive MOSで受けた映像をリアルタイムでモニターに出力する機能がサポートされているなど、従来の一眼レフ用大型センサーにはない、画期的な技術が盛り込まれた物であることは間違いありません。
というわけで、「νMaicovicon」と「Live MOS」の特徴を整理すると、
1.両者とも、低電力型である。
2.両者とも、感度特性に優れているとの触れ込みがある。
という共通点がある上に、
3.さらに、オリンパスと松下で、センサーの特徴を示す図が非常に似ている。
という疑惑(爆)もあることから、「Live Mos=νMaicovicon」説が生まれてきたようです。
この説が正しいと仮定すれば、オリンパスは松下電器から撮像素子を提供してもらい、それをカメラに搭載したという形がうかがえることになります(と、ここで個人的な疑問点。νMaicoviconって、そこまで大型化が可能なの?)。
また、新型センサーということで、撮像素子の開発能力という視点で見ると、松下電器は自社製CCDを使ったデジカメを多数、市場投入していますから、センサー開発能力は十分あると見て間違いないでしょう。
一方のオリンパスも、HDTV用の撮像センサーをNHKと共同開発しているようですし、医療機器(内視鏡など)に使用されるCCDは自社開発したものがメインだそうで、撮像素子開発のノウハウは社内に十分あると考えて良さそうです。
さらに、他の報道(メーカーリリースやデジカメWatchなど)を見ると、オリンパス社内の撮像素子開発のノウハウを結集した結果が「Live MOS」になった、というニュアンスの報道がされています。
こういった内容をいろいろあわせて考えると、「Live MOS」に関しては、どうやら基本的なコンセプトや回路等の構造部分の設計はオリンパスが独自に実施し、製造は他社委託(松下電器かな?)していると考えてよいかと思われます。
もしこの仮定が本当なら、「Live MOS」はオリンパスがほとんど自社開発した撮像素子、という見方もできそうです。
ここまで考えた時、先日、コニカミノルタのカメラ事業撤退の理由としてあった、「基幹部品であるCCDなどの撮像素子を自社開発しておらず、今後の競争に耐えられないと判断した」という部分がチラッと頭をよぎりました・・・。
外販購入では、どうしても部品単価がかさむ分、コストダウンが難しかったり、十分な量の調達ができなかったり、苦労が多いですからね・・・(しかも、それが心臓部であるCCDとなれば・・・)。
まあ、暗い話はとりあえず忘れて(^^;)。
以上の全体をまとめてみると、「Live MOS」の正体は、
1.基本的なコンセプトは、松下電器の「νMaicovicon」に似ている。
2.ただし、設計部分のほとんどをオリンパスが手掛けており、オリジナルセンサーと見てもよい。
という感じに落ち着きそうです。
それにしても、わざわざ自社で撮像素子を開発したということは・・・。
今後のオリンパス製フォーサーズ機は、Live MOS(またはその発展型)が標準装備になる可能性が高いですね(って事は、今後のオリ製一眼レフは、全機種でライブビュー可能になる・・・とかだったら面白いけど、どうなんだろう?)。
また、E-1〜E-500までの機体に、KodakのFFT-CCDが搭載されていたのは、Live MOSが実用段階になるまでの「繋ぎ」だったのかもしれません(って、単にKodakとのライセンス契約期間が切れただけ、という可能性のほうが高そうだけど ^^;)。
ちなみにオリンパス。
今日はヨーロッパで耐衝撃/防水デジカメ「μ720SW」を発表していたようです。
・・・なんだか、急に元気になっていますな〜(^^;)。
22:24:00 |
yo-ta |
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