Complete text -- "Nikon、ベストセラーデジタル一眼レフ、D70の不具合を公表・・・。"

27 September

Nikon、ベストセラーデジタル一眼レフ、D70の不具合を公表・・・。

 ユーザーでもないのに、外野がガチャガチャとクツワムシのように騒ぐのもどうかと思い、一晩、暖めましたが・・・。

 Nikonから2004年3月に発売された、デジタル一眼レフのベストセラーモデルであるD70について。
 以前からユーザー間で、「突然死」あるいは「BGLoD」と称され、日本だけでなく、海外からもかなりの件数が報告されていた、「機体が突然起動しなくなる症状」が、昨日段階でメーカーから正式に「不具合」であると報告されました。

 ニコンデジタル一眼レフカメラ D70 ご愛用のお客様へ(ニコンイメージングに飛びます)

 今回の発表、ユーザーがこの問題をWeb上で取り上げ始めてから、もうずいぶん経っていますから、遅きに失した感は否めない所ではあります。
 しかし、まあとりあえず、これで一応、各所を賑わしてきたこの問題には終止符が打たれる、という形になるでしょうか。

 ですが、今回の発表というのが、なんだか奇妙な内容でして・・・。

 1.「症状が出た機体については」保証期間外でも無償修理で対応する。
  ※待て待て、補償期間外でも無償はいいとして、症状が出ていない機体は、爆弾抱えたまま使えと?

 2.10月初旬には専用の問合わせ窓口 (フリーダイヤル) の開設を準備中
  ※では、これから約一週間、ユーザーは色々聞きたければ、自腹切れと?無料対応して欲しければ、悶々としていろと?

 という点が、なんだかすっきりせず、変な感じに受け取ってしまいます。
 また、あくまでも「稀な症状だ」というのがメーカーの公式見解なら、現段階の不確定情報であっても、リスクの高い機体の絞込み(シリアルNo.準拠で)くらいは同時に公表しないと、製品の品質管理上、問題ありすぎだ、と判断されても文句が言えないと思います。
 とにかく、ずっと以前から、ユーザー間では色々騒動が起きていましたし、実際に同様の症状で修理に出した人も多かった(修理後、再発したとの報告もある?)ようですから、その記録を照査すれば、「どの辺のシリアルナンバーがあやしいか」くらい、割り出せると思うんですけど・・・(ま、全体に及んでいたら、リコールになっちゃいますが・・・)。

 んで、外野がこの件をどうこう言うのはお門違いだと思いますが、過去にNikonメインユーザだった経歴からも、個人的に「何で?」と疑問に思うことですが・・・。
 Nikonユーザーの一部には、今回のこれを「良心的対応」と評価する風が見られるということが、ちょっと疑問なわけでして・・・。

 まあ、確かにD70は既に製造ラインも終了しているそうですし、後継機が市場に出ているような機体ですから、この時期において、不具合のフォローをしたことは、ある程度の評価はできるでしょう。

 しかし、通常のサポートが継続されている期間中の機体であることを考えたら・・・。
 今回のことって、企業としてPL法における瑕疵責任(製造者の瑕疵にあっては、保障期間内外問わずに製造者が責任を負う、というアレ)を果しただけで、特段「良心的対応」ではないと思うのですが、いかがでしょう?
 逆に、今、手元にその機体を持っているユーザーの皆様は、いつ起爆するか判らない爆弾を持たされたのに、「爆発したら、後処理は無料でやるよ」と突っぱねられているような気がしますが?
 (ユーザー側の被害を未然に防ぐ、という姿勢が見えませんからね。今回の場合)

 私が使用機体のE-1で、メーカーのOlympusに同じことをされたら、怒り狂って、不具合がなくてもすぐにサポートセンターに駆け込みますけどね・・・(もちろん、「今すぐ無償で修理しろ!」ということで)。

 ちなみに、高品位モデルのうち、「速写命」なシリーズであるD2Hにも、同日に不具合報告がありましたが、基本姿勢は同じでしたね。
 これでも「Nikonの良心」の一言で「善行」とされるって、これは一体、何なんでしょ?

22:40:00 | yo-ta | | TrackBacks
Comments
コメントがありません
Add Comments
:

:

トラックバック