Complete text -- "北海道旅行顛末記 デジタル一眼レフE-1、小破の記録"

14 November

北海道旅行顛末記 デジタル一眼レフE-1、小破の記録

 現在、会社のどこに行っても、週末在京組への土産物として、「白い恋人」と「マルセイバターサンド」があります。

 北海道土産と言えば、確かにこれが定番だと思いますけど・・・。
 「全員が、ほぼ同じ物を買って帰ってきた」ってのはどうなんでしょ?(^^;)
 (クーポン券利用なのが、バレバレだ:笑)

 では本題です。

 北の大地から帰ってきたその日に、E-1を「落下衝撃耐久試験」にかけて、小破させちゃいました・・・。
 昨日の更新が、旅の後なのにあっさりしていたのは、衝撃から立ち直っていなかったためです。

 うふふっ・・・・・・・・(泣&壊)。

 ま、正確には、小破したのはE-1本体でなく、14-54mm F2.8-3.5の方だったりしますが(だが、名実ともに「標準レンズ」だから、システムへのダメージは痛い・・・)。
 その状況に関しては、ものっすごく長いレポートを[more...]以降に置いておきますので、興味があったらご覧下さいませ。

 うふふっ・・・・・・・・(泣&壊再び)。
『デジタルカメラ E-1用レンズ 落下衝撃耐久試験結果について』

1.試験条件及び概要
 「落下衝撃耐久試験」の実施現場は、機材提供者(YO-TA)の自宅まであと10mほどという東京都内某所の路上(アスファルト舗装)。
 落下高度は、ストラップを片肩がけにした際の高さなので、脇腹〜腰高辺りと想定される。カメラ本体の衝撃保護状況は、ネオプレーン生地一枚の簡易ポーチのみという、ほとんど衝撃吸収効果が見込めない状況にあった。
 なお、試験実施直後、機材提供者は路上でリアルに 「 _| ̄|○ 」の形になっていた事を付記する。

2.落下時の状況
 旅行後の、荷物が多い状態で発生。
 右肩に片肩がけのデイパック。左肩にネオプレーン製簡易ケース入りのE-1を担ぎ、右手には土産の紙袋、左手で携帯操作中という状況であった。
 携帯の操作を終えて、ジーパンのポケットに収納しようとした所、左肩からストラップが滑り、手首部分で止まったものの、カメラ部はそのまま、レンズを下にする形で接地。

 同時に、「ぱりん!」という悪夢の音が、はっきりと響いた。

3.試験結果(被害状況)と考察
(1)試験結果
(被害状況)
 14-54mm F2.8-3.5のレンズキャップが斜めに陥没し、そのままレンズ前面に装着していたプロテクトフィルターを突き破って、レンズ本体の前面(レンズを固定している外周枠部分)で停止したものである。

 試験終了直後の外観上、レンズ本体への影響は不明だったが、フィルターの破損はほぼ間違いなく、本体の角度を変えると、シャリシャリという、破片が転がる音がレンズ部から聞こえていた。

 被害状況の詳細確認のためにレンズキャップの分離を試みたが、キャップの着脱操作用のツマミがフィルター内部に完全に埋没しており、分離不能。
 前玉に傷をつけかねない、危険な行為と判断されたが、フィルター本体をレンズから分離することで、レンズの状況を確認する必要があると考えられた。
 なお、フィルターをスクリュー部分から抜き取る間、ねじきり部分では小さくシャリシャリという、硝子片が粉砕されてゆく音と手応えが手元まで響いていた。

 分離したフィルターは、キャップ陥没部分が粉砕されるとともに、全体にクモの巣状のヒビ型破損が確認され、明らかに今後の継続使用は不可能であった。
 また、レンズキャップは片側がフィルターの深部まで陥没した状態で、着脱操作ツマミが完全にリング内側に引っ掛かった形で屈曲しており、これを無理に分離した場合、破壊される公算が大きいため、フィルターとともに破棄が決定された。

 レンズ本体に関しては、外観上は微細な粉末状の破片の付着が認められたため、それに関してはブロアと刷毛で除去された。なお、主要な光学部位であるレンズ部分(前玉)には、現在のところ、直接視認できる破損や損傷は確認されていない。
 また、ズーム、AF動作ともに、とりたてて問題はなさそうだったが、軽く振ると、以前は確認されなかった「コトコト」という音と手応えが微かながら確認されており、状況の経過を見て、メーカー持込が妥当と考えられた。

 なお、本体の動作及びマウント周辺のフレーム等に関しては、他のレンズを着脱しても特に異常は認められず、撮影結果も特に問題はないものと判断される。
 よって、カメラ本体に関しては、E-500の蓄積を生かしたE-1桁機が出る頃(来春か来秋と予測される)までは、「現段階では」との条件付で継続使用が可能と考えられる。

 その他の付帯的な被害として、機材提供者(YO-TA)が、夜の路上で失意体前屈状態( _| ̄|○ )となり、近所の人に白い目で見られた可能性がある模様だが、これは軽微と見てよい(はず)。

(2)考察
 事故当時は、機材提供者が北海道から帰宅した段階であったため、厳冬期用の上着を羽織った状態であり、撥水コーティングでストラップが滑りやすい状態であった。
 よって、今回の「落下衝撃耐久試験」が実施された背景のうち、最も大きな要因は、上着の素材と機材提供者の「なで肩度」が特に関連しているものと考えられる。
 特に、落下の瞬間については、携帯をジーパンのポケットに押し込む際の、一度「イカリ肩」になってから「なで肩」に移行する際の摩擦係数の変化により、ストラップの静止摩擦力がカメラの重量による張力に耐え切れず、滑動を開始したものと考えられる。

 また、被害を拡大したのは、ネオプレーン生地一枚だけという、あまりに軽装な本体保護状況でありながら、土産物に、往路は運搬に使用したザックの容量を占拠されていた状況(2重保護効果の欠如)があるものと想定される。
 さらには、ストラップもネオプレーン生地を採用した、伸縮性に富むものであったことが、逆に滑動後の落下を食い止める上では不利に働いたとも考えられる。機材提供者が好むストラップ使用長であれば、伸縮性のない素材であった場合、ギリギリ地上に達しない高さで落下を抑止するはずのものが、伸縮性がある素材であったがために接地に至ったものと推察される。

 なお、この落下試験も、通常のシティーユース運搬用である、フォトレックウエストの保護効果があれば、結果は大きく変わった可能性が高い。
 ただし、その場合は運が悪ければレンズ何本かを同時に破損する可能性も高かったと考えられ、今回の件の総括については、時間を見る必要がある。

 不幸中の幸いとして、落下方向が本体を下にしたものではなかったこと。
 レンズの真正面からまともに本体に衝撃が伝わった訳でなく、斜め方向に逸れるような形であったこと。
 フィルターを装着していたために、半ば消耗品であるフィルターを破損したが、前玉には視認できる傷は認められなかったこと。
 そして何より、装着していたレンズが7-14mm F4(銀環)でなかったことが、ネタとして楽しむ余裕に繋がっているものと考えられる(自棄という説もあるが)。

4.今後の課題と展望
 課題としては、まずは撮影目的に応じた本体保護効果を持つ運搬方法を考えることが挙げられる。
 これは飛行機のような、機内への持ち込み手荷物量が制限される交通機関を使用する場合においては、特にシビアになると考えられる。

 幸いにして、機材提供者側にはそんな機会は滅多になく、この件に関しては先送りされても特に問題はなさそうである。

5.その他補完すべき点
 機材提供者は同じ旅程中において、往路で千歳空港到着後、飛行機を降りる際にCONTAX U4Rを機内に置き忘れ、旅行期間中、サブカメラを使えなかったという失敗があった。

 その後、U4Rは航空会社の迅速な対応と御厚意により、千歳空港で一晩を過ごした後、無事に手元に戻ってきたものの、U4Rは「ハイエナの成果」に加え、「空港に一晩預けるために持参したカメラ」というありがたくない称号を贈られる結果となった。

 なお、この「忘れ物」の件を考慮するに、この旅程においてはデジカメ各機種に対し、それぞれ何らかの受難が予測されたとも考えられる。
 よって旅程2日目の朝6時前に起きてゴソゴソ行動を開始し、同室者の不興を買うほどの「無駄な行動力」は、機材保持の慎重さに振り分けた方が得策であったと考えられる。
 ただし、これは事後の状況を見たために提言できることであり、言葉を選ばなければ、単純に「後悔先にたたず」というものである事は、間違いない。

6.結び

 くううぅ・・・(泣)。

謝辞
 最後まで読んでいただいた皆様、お疲れ様でした・・・。
21:22:00 | yo-ta | | TrackBacks
Comments

一徹 wrote:

詳細なレポートにYO-TAさんの、
「あえて冷静に記述することで理性を保とう」
という意思が感じられて、涙をさそわれました。
修理上がり時のレポートもお待ちしております。
もし、万が一深刻なダメージがあって修理不可能としたら…
…そうですね…、
そういえば、D200って一眼デジが出るらしいですよ、近々(笑
11/14/05 22:36:14
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