Complete text -- "東京の住宅地を徘徊する動物の正体は・・・"

26 November

東京の住宅地を徘徊する動物の正体は・・・

 先週末はやたら寒かったのに、今週末はそうでもなかったです。
 それでも、近所の紅葉はどんどん進んでおり、今日は近所の団地のモミジの木が真っ赤に染まっていました。

 サクラ(ソメイヨシノ)は既に丸裸。イチョウも持って来週いっぱいという所でしょうから・・・冬が近づいてきましたね。

 では本題です。
 今日、外出先からの帰り道、暗くなった近所の裏道で、とあるお宅の庭から、するするっと出てきた動物がいました。

 んん〜?野良猫かな?
 と思っていましたが、外灯の逆光を浴びたその体を見ると、鼻先はネコより明らかに前に突き出し、体は前後に長く、足は短いという姿です。
 でも、大きさ的には、野良猫とあまり変わらないか、尻尾が長い分、大きいという感じです。

 で、道路を渡り切った所で、その動物は違うお宅の庭に侵入しようとして、ふとこちらに顔を向けました。
 そのとき、暗い中でもはっきり見えた、鼻筋に通った白い筋・・・。

 え?顔にあんな模様があって、ネコくらいの大きさで、ネコより鼻先が尖って、体と尻尾が長くて、足が短い・・・。
 その条件に合う外観の動物って・・・。

 は、ハクビシンだよ!

 慌ててその動物が逃げ込んで行ったお宅の庭をのぞきましたが、すでにその動物の姿はありません。
 しかし、あの鼻筋の白い模様は、間違いなくハクビシンそのものでした。

 最近は、山間部から山村域、里山地帯〜郊外住宅地へと、人家の屋根〜屋根を伝って勢力を広げている(ハクビシンは木登りが得意)という話をよく聞きますが。
 まさか、西の端っことはいえ23区の住宅地でその姿が見られるなんて・・・。

 しかし、最近は渋谷区のど真ん中でもタヌキが繁殖しているし、ニホンザルが麻布のど真ん中まで来てしまうこともありましたし。
 それに、ハクビシンも民家の屋根裏や物置小屋の片隅で繁殖したりしているので、都心部まで到達していても、何ら不思議なことはないとは思います。

 ・・・にしても、びっくりしたな・・・。

 あ、そうそう、ハクビシンはSARSの媒介動物として有名になってしまいましたが、あれはあくまでも食材として超過密な状態で養殖が行われ、感染症の蔓延が起こりやすかった個体群の話であり、さらにそれを人が食べた(高級食材なのだそうな)ために、ヒトへの感染が生じたようです。
 日本にいるハクビシンからは、まだSARSのコロナウイルスは確認されていなかったはず・・・。

 まあしかし、国内産であっても、野生動物(死骸や排泄物含む)に不用意に触るのは、どんな病原菌を持っているかわからないので、やめておいた方がいいですね(^^;)。
 (菌じゃなくて、寄生虫も色々持ってるし。マダニをはじめ、クリプトスポリジウムとか・・・)
22:27:07 | yo-ta | | TrackBacks
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