Complete text -- "たかがヒキガエル。されどヒキガエル・・・。"

27 April

たかがヒキガエル。されどヒキガエル・・・。

 今日は一日中、雨が降ったりやんだりした上に、急に冷え込んだりして、妙にはっきりしない天気でした。
 GW最初の週末は、このままの天気を引きずりそうで、何だか心配です。

 では本題です。
 「表」のトップ画像と並んで、今日は両生類が苦手な皆様には強烈なネタですが。

 奥多摩に生息するヒキガエルは、都心部に生息するヒキガエルと比較すると、ちょっと特徴的な外観をしています(以下、画像をクリックすると、ちょっと大判が開く)。

ヤマヒキガエル型の色彩
奥多摩で普通に見るヒキガエル
体の側面に、赤い斑点が見える。
実物を見た感じも、体が「赤い」という印象が強い。
また、全体的に体が細く締まった感じがある。



都心部型。でぶ
都心部で見かけるタイプのヒキガエル
学術的にはアズマヒキガエルというのが正式名称で、
西日本産のニホンヒキガエルとは亜種の関係になる。
露出を大いに間違って白飛びしているが、
体の側面に赤い斑点がなく、体は「でぶ」そのもの。
ちなみに、この個体は渋谷区内で撮影。
彼らは都心部でもまとまった緑がある場所には、普通にいる。


 ヒキガエルは普通、「ガマガエル」と俗称され、一般の皆様のイメージでは都心部型に近い体型と色を思い浮かべる事と思われます。
 しかし、奥多摩など、標高が高い地域にいるヒキガエル達は、上の画像のとおり、見た目に色合いが派手で、体型がスマートで身軽そうな感じがあります(ただし、実際の行動はトロい)。

 こうして外観に特徴的な差があった事から、一時は両者は「ヒキガエル」と「ヤマヒキガエル」という亜種に分類されていた時期があったくらいです。
 しかし、分類学に遺伝子のタイプによる分類の考え方が入ってくると、両種は同じ種類で、生息場所の違いによって体色等に変異が生じているだけだとわかったそうです。

 まあ、大多数の皆様には「どーでもいいだろっ!」という内容だと思いますが(^^;)、カエルの世界にも色々あるんだぞ、という事で・・・。

 そういえば、今日は雨の中、「キルルルックルルルッ」というシュレーゲルアオガエルの声が賑やかでした。
 この声がアマガエルの「グワッグワッグワッ」にかわると、梅雨入りが実感できる季節になりますね(立夏前にそんなことを言ってどうする、という気もしますが・・・)。
22:54:13 | yo-ta | | TrackBacks
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