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15 August

Airframeのクランクから異音。原因特定難航中・・・。

 今日はお盆のど真ん中。
 世間ではUターンラッシュが始まったとか何とか、そういうニュースで賑やかですが、都内は車も人も、普段の半分ほどしか走っておらず、青空もとてもきれいに見えています。

 それでは、快適&爽快な朝を迎えたのかというと・・・。
 今日の出勤中(朝8時頃)、町角の電光掲示板に表示された「ただいまの気温」は、かる〜く30℃越えしていました・・・。

 ・・・あぢぃ・・・。朝からうだりまくりだぜ・・・。

 では本題です。
 先週末に退院したAirframeですが、病み上がりに無理をしたためか、現在、自宅療養中です。

 理由は、先日の多摩湖までのサイクリングで、力を込めてペダルを回した時に、クランク〜ボトムブラケット(通常、BBと略記される。ペダルの輪軸とベアリング等の機構部をまとめた呼び方)周辺からギシギシと異音がしはじめたからです。
 自転車屋さんでクランク周りの折り畳み可動部に注油してもらったら、一時的に解消しましたが、その数時間後に買い物に出ようとまたがったら、再びギシギシ音が復活・・・。

 どうやら、本腰を入れて対応した方が良い問題になってきました(BBまで逝ってたら、やだなあ・・・)。

 しかし、こういうクランク付近の異音発生時の対応って、

 1.クランク周りの可動部に注油してみる(モチロン、注油して大丈夫な箇所限定)。
 2.周辺のネジを増し締めする。
 3.可動部品の干渉(チェーンとチェーンステーとか)がないか再確認。
 4.BBの増し締めや、ベアリングのグリスアップ(専用工具と「腕」が必要)。
 5.カセット式BBの場合、交換(最終手段に近い。で、パーツ代が結構かかる)。

 などが考えられますが・・・。

 この車体は折り畳み機構が特殊で、あちこちが可動部だらけな上に、それを止めているネジやステー、干渉しそうな部品の数を考えたら、1.〜3.を試すだけでも気が遠くなります(^^;)。

 や〜れやれ、ある意味、自業自得とはいえ、ここまで御難続きな車体(個体)も珍しいんでは?
 まあ、整備の腕を上げると思って、頑張りますけどね・・・(暑さで心も体も「たれぱんだ」状態・・・)。

 なお、Airframeの修理その他に、これだけ時間と手間ががかかっているのは、とにかく車体の基本構造と、故障対処事例の情報が圧倒的に不足していることが原因です(これがマジで)。

 この車体、欧州圏の自転車系サイトで公式サイトとして紹介されているURLは、ずいぶん前から「Under Construction」ですし、イギリスの折り畳み自転車のフォーラムに潜っても、比較的良く出てくる情報は、過去(2004年頃)のシマノ・インター4採用の4速モデルの話題が多く、新しい情報はほとんどありません(インター4は既に製造終了しており、Airframeの4速モデルはディスコンになっている模様)。
 私の車体の修理時に一番問題になったリアエンド幅についても、わかっていれば最初から違う形で対応できたと思うのですが、Web上を色々探しても情報がなかったわけで・・・(かといって、製造元に尋ねようにも、窓口がわからない)。

 なお、この車体の製造元であるシルクミード・チューブラー社のサイトには、開発テスト時のエピソードは出ていますが、詳細なスペック等は掲載されていません(掲載画像も、4速モデルだ)。
 せめて、8速モデルのカタログPDFくらい、掲載してくれないものでしょうか?

 また、8速モデルについて、多少なりとも車体の諸元がわかったEvansCyclesのページも、現在は商品の取扱が停止状態なのか、白紙ページが出るのみです()。

 というわけで、今後、このAirframeは個人輸入可能かどうかもわかりませんし、こんな特殊な車体に興味を持つ人がいるかどうかもわかりませんが、何らかの形で入手し、色々いじってみる方がいらっしゃる場合を考えて、こちらで確認できた仕様・寸法等を、わかる限り記録しておきましょう。

Airframe Super 8(8速モデルの仕様等)
 フレーム素材:軽量アルミ合金(一部、エンジニアリング・プラスチックを使用)
 対応身長:150-210cm
 車体重量:平均11kg
 制限体重:20 stone
  ※いかにもUKな単位(笑)。換算約130kgだが、そんなに丈夫なのか疑問。荷物込み100kg以下が妥当では?

 チェーンリング:40T
 クランク:170mm
  ※以上はSTRONGLIGHTのクランクセット。コンフォート用らしく、部材が分厚く、レーシーな感じはない(^^;)。
 フロントエンド幅:100mm
 前輪ハブ:28H、クイックレリーズ付。
  ※コンフォート用なのか、転がり抵抗を強めに感じる。エンドに車輪脱落防止の爪がないので、扱いに注意!
 リアエンド幅:120mm
  ※インター8装着不能。外装変速も厳しい。Sturmey-Archerの8速でも、X-RD8、X-RR8、X-RK8は付かない。
 後輪ハブ:Sturmey-Archer X-RF8(8段内装変速。スポーク28H、O.L.D. 116mm、軸長155mmモデル)
  ※調べた限り、同じX-RF8の36H、O.L.D. 124mm、軸長170mmモデルも装着できそうだが、詳細未確認。
 リアスプロケット:25T 1/2"×1/8"用
  ※オプションで19T、23Tおよび1/2"×3/32"用もあるが、スターミーの8速ギア専用部品のため入手困難。
 チェーン:1/2"×1/8"型。コマ数不明(数えるのは勘弁して ^^;)。
 タイヤ:前後とも16インチWO(16*1-3/8)。リムはアルミでスポークはステンレス。
  ※ブロンプトンと同じサイズ&規格なので、適合品を国内でも入手可能。

 ペダル:VP-117A(6mmアーレンキー止めのタイプ)
 前輪ブレーキ:シングルピポット・キャリパーブレーキ
  ※日本のシティ車の前輪ブレーキと同じ。あまり制動感がないけど大丈夫かな?(^^;)
 後輪ブレーキ:ダブルピポット・キャリパーブレーキ
  ※ブレーキパッドはシマノ互換型・・・だと思う。こっちは結構効くけど、派手に鳴く(^^;)。

 ブレーキレバー:オポジットレバー式
  ※ケーブルはグリップエンド側で小さな穴を通し、ハンドルに内蔵。
 ハンドルバー:専用の成型加工品。
  ※ドロップ等への換装は不可能か、できたとしても、とても面倒な改造が必要と思われる。

 フェンダー(ドロヨケ):専用の薄型プラ製。
  ※機能は十分だと思うが、固定ネジを強く締めるとよじれたりする。タイヤとの接触に注意が必要。
 標準キャリア:デイバッグや書類鞄などを、後ろ三角との間に挟み込む形で縛り付けられる。
  ※ただし、前に倒しすぎると、ペダリング時に荷物が足に当たるし、後ろに倒しすぎるとフェンダーが凹む。

 車体色:Web上の画像で見る限り、以下のバリエーションがある模様。「パイプ部/接合プレート部」で表示。

  シルバー/レッド :4速、8速ともにあるらしい。最も標準的なカラーリングか?
  シルバー/ブルー :画像検索で最もたくさん出るモデル。4速、8速ともにあるようだ。
  シルバー/ヴァイオレット :4速モデル限定色か?英国のレビューサイトに、この色の車体の記述があった。
  シルバー/グリーン :画像はないが、英国大使館の代理店募集ページの記述にある。
  シルバー/グレー :www.foldingbikes.co.ukで売りに出ている。8速モデルらしい。
  ブラック/シルバー :ウチの車体と同色。8速モデルのコンセプトカラーらしく、英国サイクルショーに初出展時の車体色。
  ゴールド/シルバー :謎の色。画像検索で一例だけあった。8速モデルらしいが???

 現在、車体を購入できそうな通販サイト
  www.foldingbikes.co.uk(http://www.foldingbikes.co.uk/index.html
  イギリスの通販サイト。カラーは、「Red」「Blue」「Gray」の三色で、価格は£695(2007年8月現在、£1=¥250前後)。
  8速モデルで、シマノNEXUSインター8を装着している・・・らしいが、物理的に装着不能なはずなんだけど?


 その他、細かい所では、クランクとチェーンリングは一体型で、リングだけの交換はできません。
 クランクは8mmアーレンキーとコッタレス抜きで簡単に外せましたので、チェーンリングはクランクごと交換すれば換装可能です。

 BB軸はスクエア(四角)テーパーです。
 BBは密封カセット式が入っていますが、それ以上ばらすには専用工具が必要なので、モノは確認してません・・・(軸長、シェル幅も未確認。一応、Stronglight製だという情報がある)。

 また、フロントのダブル化を考える皆様もいらっしゃるかと思いますが、シートチューブ下部は折り畳み時の可動部になるため、ディレイラーの直接装着はできません。
 フロントはシングル一本で行くか、ダブル化する場合も「軍手シフト」にするか、ディレイラーの台座を自作するか、大幅な重量増を覚悟でSpeedDriveを装着するしかないと思われます(ただし、SpeedDrive化ではAirframeの"軽さ"が犠牲になる可能性があるので注意)。

 それにしても、リアエンド幅が120mmで、近年の多段化コンポーネントとの互換性がほとんど無いのは残念です。
 このリアエンドを10mm広げるだけで、パーツ選択の幅が広がり、多くの人が楽しめる車体になるような気がするんですが・・・。
 何とかなりませんか?>グラハム・ハーバート氏&シルクミード・チューブラー社。

)EvansCyclesのサイトの記述
 大元の場所でなく、価格比較サイトのキャッシュから読み出せた製品紹介文は以下のとおり(もともとはEvansCyclesのサイトに出ていた文面)。
 ただし、これはアッセンブル例なのか、メーカー出荷時の標準装備なのかは不明です。

Frame:The frame is a triangulated design giving good shock absorbency. It is made of a high grade alloy tube with an all up weight for the cycle of 11kg.
Gears:The gearing is the recently introduced Sturmey Archer 8 speed hub giving a 305 percent range of ratios.
Chainset:The crank set and head bearings are supplied by Stronglight.
Brakes:The brakes are single pivot at the front and dual lever at the rear.
Wheels:The 16 inch wheels have aluminium rims and stainless steel spokes with a quick release front wheel fitted as standard.
Tyres:The high pressure tyres are Schwalbe Marathons with improved puncture resistance.
Handlebars:There are there adjustable handlebar heights. The frame dimensions will accommodate 5 - 6 foot 6 inch riders.
Pedals and Extras:Two VP folding pedals and a carrier frame are fitted as standard.

 なお、「Handlebars:」の項目にある、「There are there adjustable handlebar heights.」という部分は、「There are three adjustable handlebar heights.」の誤記だと思います(ハンドルの高さは3段階に調節可能、という意味ですね)。
 どうやって調節するのかは不明なんですが・・・(これか?と思って外したネジは、特に関係なかった・・・)。
23:46:00 | yo-ta | | TrackBacks
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