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26 November

忘れないうちに京都輪行の感想を(長文気味)。

 紅葉登山シーズン真っ盛りの奥多摩ですが、こんな事故があったそうで・・・。

 イノシシと間違え猟銃発砲 登山の男性、腕にけが(産経新聞)

 をいをい、シャレにならねーって(・・|||;)。
 他の報道によれば、現場は棒ノ折山(埼玉県との県境にあり、結構登山者の多い山)で、被害に遭われた方は、登山道から外れた沢沿いで休憩中だったとか。
 (どの程度、登山道から離れた場所かはわからないが、ハンターと登山者の距離は20〜30mとの事で、射線がとれたのであれば、スギ林内や落葉後の広葉樹林内なら、障害物がなければ十分に姿を確認できたはず。ブラインド状態で撃ったのだろうか?)

 この季節、登山者はハンターの誤射を避けるために、目立つ色の装具をつけ、鳴り物持参で、登山道を外れるのは最小限に、とよく言われます。
 しかし、鳴り物がならない休憩中に、草を揺らしただけで、姿も確認せずに弾丸をぶち込まれるのではたまりませんて・・・(休憩中も、定期的に鳴り物を鳴らす、ってのも、対処として必要か?)。

 では本題です。
 Airframeの2回目の輪行出動は、新幹線で京都まで一泊二日という、大げさな旅になってしまいました。


化野念仏寺の門前
話の流れとは関係ないですが、化野念仏寺門前の紅葉
(E-3で撮影。クリックすると拡大表示)


 しかも、「行くぞ!」と思い立ったのが、前日の夕方・・・。
 そんな日程で、紅葉観光期の京都で宿がとれるはずもなく(笑)、野郎一人旅の究極の裏技、24時間営業のサウナや漫画喫茶、ネットカフェなどへの逗留前提でのスタートでした。
 まあ、勢い(無駄な行動力ともいう)が発現した時の私は、得てしてこんなもんです(^^;)。

 とにかく、こんな行き当たりばったりの旅だからこそ、移動の足に自転車を使ったのは正解だったと思います。
 電車やバスだったら、どれだけ時間と運賃を無駄にしたことやら(^^;)。

 そして、今回の輪行の旅の感想ですが・・・。

 思ったより大変だった。

 というのが、正直な所です。
 まあ、この時期の三連休内の当日突撃なんていう無謀な状況では、混雑が酷いとか、そんなレベルの話は最初から覚悟の上なのでノーカウントとして。
 問題はそれ以外の、輪行自体と、現地でのアレやコレがホンマに色々ありまして・・・。

 まず、輪行の旅なので、通常の旅装に加え、「自転車」という巨大な物体が荷物に加わるのは当然の話です。

 旅のお供だったAirframeは、16inchオーバークラスの折り畳み自転車では比較的軽量級の車体とはいえ、その重量は約11kg。
 コロコロ移動できる分、運び易いとはいえ、折り畳み後は前輪一輪のみで接地しているため、片手を添えた程度ではバランスが悪く、どうしても両手添えで運ぶ必要があります。
 この状態では、ICカードでのタッチならともかく、切符を自動改札機に通すのは、かなりしんどい作業になります。

 また、輪行袋が専用品でなく、他車種用の流用であるため、たるんだ生地やすそを絞る紐などが、回転中の前輪に巻き込まれて急ブレーキがかかるとか、歩いているときに踏んづけてコケかけたとか、色々ありました。
 次回は、すそ止めのクリップと、たるんだ生地が巻き込まれないように縛るベルクロテープを同時に持ち歩く必要がありそうです。

 現地についてからは、走行中の注意点は都内走行と同じと考えて良さそうでしたが、注意すべきは、思った以上に駐輪が難しい、ということです。
 観光名所になっている寺社・庭園等の中には、敷地の一部を駐輪場として解放して下さっている場所もありますが、何もないオープンスペースの場合が多く、スタンド未装着のAirframe()では、駐輪スペースからはみ出さない範囲で、立てかけて「地球ロック」する場所を探すのが、そこそこ大変でした。

 まあしかし、これは普通の自転車はスタンドが標準装備であるので、駐輪場がオープンスペースなのは当然の話であり、特殊な構造の自転車に乗っているこちらが対応を考えるべき所ですよね。
 各所で駐輪場を準備して下さっていることは、非常にあり難かったことは間違いなく、レンタルサイクル等を利用される皆様は、安心して出かけていただいて大丈夫だと重います(次回は、こちらも対応を考えて出動します!)。


化野念仏寺の境内
また話の流れとは関係ないですが、化野念仏寺境内の紅葉
(E-3で撮影。クリックすると拡大表示)


 それより何より痛感したのが、荷物が荷物ですから、混雑状況を先読みした行動が必要だった、ということです。

 あ、別に京都市内の混雑は前提条件として折込済だったから良いのです(最大の重量物は、移動の足に使ってましたし)。
 今回の私のケースでは、旅先でなく、帰ってきてからの方が余程問題だったので・・・。

 京都駅は連休最終日の夕方になると、地元の皆様の帰宅ラッシュに加え、観光客が帰路につくために集合してくる関係で、混雑の度合いが物凄いことになってしまいます(経験上、そうなるとわかっていた)。
 それを避けるべく、最終日は午前中で観光を切り上げ、午後早い時間の新幹線で京都を出発し、東京に戻ったのですが・・・。

 夕方、東京駅に着いたら、新幹線ホームは東京観光から帰る人で大混雑。

 ・・・東京も、連休中に旅行者が集まる場所であることを、完っ全に忘れてました・・・。

 盆と正月の帰省ラッシュと同じレベルの混雑の新幹線ホーム上を、折り畳み自転車を運びながら進むのは困難を極め、京都駅〜嵐山間を自走往復した時以上に、嫌な方向の汗をかきました。

 というわけで、今後、この時期に輪行で京都を旅をする場合、週末を絡めた二泊三日で、最終日は早朝出発で午前中に東京駅に到着できるようにする。
 あるいは、一泊二日の場合は東京側の混雑が一段落した深夜到着を考えた方が良いのかもしれません。
 (さらには、完全に開き直って、レンタルサイクルを使って普通の旅装で旅するか、ですね。輪行という前提は崩れますが(^^;)、駅構内の移動は、輪行よりただの歩行の方が、天地の差で楽ですから)

 それ以外の部分では、輪行の旅は、かなり面白い経験でした。
 駅から「○○方面に行ってみるか」と目星をつけてペダルを踏めば、次の瞬間から、面白い物や風景を探す旅が始まるとともに、車ほどではないにしろ、徒歩よりは確実に速いというのが、コンパクトに移動する用途にはぴったりです。

 それに、自転車なら、電車やバスと違って、目的地までの道筋は自分で自由に選べますから、気になった裏通りにエイヤッと入るもよし、途中で見つけた気になる店に立ち寄るもよし、駐輪場に一時駐輪して歩行に切り替えるもよし、気が変わって目的地を変更するもよし、という感じで、旅の中での「自由度」が格段に高くなりますからね。

 ただし、自由度を高くしすぎると、「わざと迷子になりたくなる」とか、「坂を見ると、登りたくなる」とか、「車道で自動車をブチ抜きたくなる」とか、そういうサイクリストのスタイルごとの(変な)欲求が出る場合もあるかもしれませんので、その辺は各自でご注意を(^^;)。
 ちなみに、京都は「わざと迷子になる」にはうってつけの町のようです(大爆)。

 また、今回の経験から、輪行前提で折り畳み自転車を購入するという皆様は・・・。

 余程気に入った車種がない限り、Brompton、BD-1、Smartcog ANTあたりが、走行性能と輪行時の扱い易さのバランスを考えたらベターチョイスじゃないかと思いますので、一応、アドバイスまで・・・。
 (Airframeの折り畳みは、屋内や車のトランク等への収納時の省スペース化を考えた物であり、手で持ち運ぶ事はあまり考えていない事が、何となくわかったし・・・)

)スタンド未装着のAirframe
 スタンドが未装着というより、折り畳みの可動部が複雑すぎて装着不能、と言ったほうが正しい。

23:07:00 | yo-ta | | TrackBacks
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