Complete text -- "猛禽類調査 現場同行二回目!"
28 April
猛禽類調査 現場同行二回目!
先々月に同行させていただいた猛禽類調査の現場に、再び同行させていただけました。なお、調査対象になっているオオタカは、現在、抱卵期に入っているため、あまり飛ぶ姿は見られないという事です。
んでは、行ってもあまり面白くないんじゃないかなあ、現地は遠いから、早起きしないといけないし、と思っていると、
調査員(以下、調) 「オオタカの巣が見れるよ」
私 「行きます」
ということで、再び現場に同行させていただくことになりました。
調査現場につくと、早速、営巣ポイントに無人撮影用のビデオカメラを設置に行くというので、機材運び役を兼ねて同行しました。
すっかり花粉が治まったスギ林を少し奥に進み、調査員が指差す方向を見上げると、地上から10mほど上の枝の付け根に、直系30cmほどの枯枝の塊があり、どうやらそれが巣のようです。
(以下、ひそひそ声)
私 「意外にちっちゃいですね」
調 「オオタカとしてはね。でもよく聞いてください(ケッケッケッ・・・という鳥の声)。あれがオオタカの警戒声です」
私 「警戒声?(ケッケッケッ)じゃ、さっさと設置して離れた方がいいですね(ケッケッゲーッ)・・・ん?濁った?」
調 「・・・カケスかよ」
というわけで、その時の警戒声はカケス(カラス科の鳥だが、羽が綺麗)がオオタカの警戒声をモノマネ(ヲレはオオタカだ、近付くんじゃねぇ、というハッタリだとか)をしていたようです。
しかし、カケスがモノマネをするということは、この周辺でオオタカが繁殖している可能性が高い(信憑性がないと、あまりやらない)ということで、とりあえずその場に無人撮影カメラを設置し、速やかに離れました。
その後は例によって定点調査(見晴らしがよい場所で、飛翔行動等を観察する)のポイントにお邪魔しましたが、当初の予想通り、オオタカの姿はほとんど見られません。
しかも、以前は低空飛翔していた谷戸の辺りに、今回は近付きませんでした。
調 「今日は"さっちゃん"がいるから、警戒してるんでしょうね」
ん?"さっちゃん"って、そんな調査員さんはいなかったような?と聞くと、調査員さんはフィールドスコープを調整した後、「はい、"さっちゃん"です」と言って場所を譲ってくださいました。
で、そこにいたのが・・・。
これが"さっちゃん"
さっちゃんはね〜 サシバっていうんだほんとはね〜♪
アホなネタはおいといて、サシバは夏に渡ってくるタカで、日本で繁殖した後、秋にまた、南へと旅立ってゆくそうです。
近年は、繁殖場所である里山環境の破壊が進むとともに、渡来数が『激減』しているとか・・・。
そういえば、サシバはオオタカと同じくらいの大きさなので、こいつがいるのであれば、さすがにオオタカも近付きにくいでしょうね。
結局、その日は"さっちゃん"ことサシバがやたらと何回も確認された以外、本命のオオタカは10件に満たない回数しか確認されませんでした。どうやら、本格的に抱卵期に入っているみたいです。
また、"さっちゃん"がこれだけ確認されるという事は、関東の季節はもう夏に向かって動いているって事ですね。
なお、猛禽類の調査の現場にいると、各種の愛称が調査員それぞれ、微妙に異なっているのが面白いです。
例えば、今回私が同行させていただいた現場では、サシバは「さっちゃん」以外に、「シバ」、「入れ歯(←おい)」などの呼び方がされ、オオタカは「オー次郎」、「オッ君」、「おたかさん」などと呼ばれていました。
これは一応、現地で誰かに無線などの内容を聞かれてもいいような、暗号みたいなもの、という事でしたが、半分は調査員が楽しんでいるとしか・・・(^^;)。
なお、今日の画像はフィールドスコープにデジカメ(サンヨーのDSC-MZ3という3年前の200万画素機)を押し付けて撮ったので、画質が悪い&ピン甘なのは多目に見てください。
21:06:52 |
yo-ta |
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