Complete text -- "渡り蝶「アサギマダラ」、今年も関東にとうちゃ〜く!"

25 May

渡り蝶「アサギマダラ」、今年も関東にとうちゃ〜く!

 「表」のColumnのコーナー、5/22日付に再訂正(^^;)。
 撮ったけど、上がりが気に入らなかったので掲載しなかったチョウに、この種もいました。
 「渡り蝶」として有名な、「アサギマダラ」です。今年も関東(奥多摩)に到着しました。

アサギマダラ。ちょっと手ブレが・・・(^^;)
アサギマダラ
 木陰で吸蜜中を狙ってみたものの、望遠レンズでも厳しい距離な上に薄暗かったので、画像の暗さにプラスして、手ブレ・被写体ブレが結構厳しいです(--;)。
 実物は、薄青い羽をヒラヒラさせながら優雅に舞う、きれいなチョウです。
 奥多摩ではこの時期は山裾でも姿を見ますが、盛夏期には1,000mを越える場所にたくさんいます。

 アサギマダラは、驚くほど長距離の渡りをする昆虫として有名です。
 どれくらいの移動をするのか一例をあげると、箱根、長野あたりで一度捕獲され、マーキング(印つけ)をされた個体が、沖縄で再捕獲されたという記録が残っています。そして、一部の個体は本州発で台湾にまで到達しているようです。
 どうです?驚きました?

 このチョウの大きさはアゲハチョウと同じくらいで、チョウの仲間としては大きいですが所詮は虫ですから、たかが知れたサイズの体です。
 そんな生物が、なぜここまで長距離の渡りを行うのか。
 しかも、夏季の北方での逗留地は、本州の1,000m以上の高地に限定され、なぜ平野でも涼しい東北や北海道まで到達する個体は少ないのか。
 そして、移動中は何処で休眠し、何処でエネルギーを補給しているのか・・・。

 とにかく、このチョウはその生態が謎だらけです。

 ちなみに、今現在、関東(奥多摩〜高尾あたり)にいるアサギマダラは、まだまだ羽がきれいなところを見ると、南伊豆〜東海〜紀伊半島南部あたりで越冬した北方越冬型の個体群が主でしょう。
 沖縄方面で越冬した個体群(?)が到着すると、「みすぼらしい」という表現がピッタリになるほど、ボロボロの羽になった姿が多く見られるようになります(単に、順次到着したあと、こっちで消耗しているだけかもしれませんが ^^;)。

 なお、そんなに長距離の渡りをするのでは、途中、何度も外敵に襲われたり、危険な目にあうのではないか、と思う皆様も多いと思われます。
 ところがこのチョウは、幼虫の食草が「ガガイモ」という、有毒物質をごく微量(ヒトが下痢する程度)に含む植物である結果、体に毒素が沈着し、鳥類などにとっては「不味くて食えたものではない虫」になってしまっています。
 よって、渡りの間にも、外敵に襲われる事は少ないと考えられています。
 (過酷な旅路に力尽きる個体の数は、そこそこになると考えられていますが・・・)
21:16:00 | yo-ta | | TrackBacks
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