Complete text -- "100名山は無理としても、奥多摩10名山を独断と偏見で選んでみる。"

11 June

100名山は無理としても、奥多摩10名山を独断と偏見で選んでみる。

 二日連続で、ちょとネガティブモード入ってましたので(^^;)、今日はちょっと趣向を変えたネタで。

 アウトドアな皆様の中には、故深田久弥氏の「日本百名山」の話を聞いた(読んだ)事がある皆様も多いことでしょう。
 そして、アウトドアな皆様の中でも「山」な皆様の中には、昨年、岩崎元朗さんが「中高年が安心して登れる山」として、「新日本百名山」を選定されたこともご存知でしょう。

 私がよく行っている奥多摩の山域にも、「名山」と呼ばれる山はいくつかあります。
 というわけで、100名山は無理にしても(^^;)、その一割の10名山くらいは選べないか、という事で、私が独断と偏見で奥多摩10名山を選んでみることにしました。

 まあ、結果をご覧いただいたら、奥多摩ハイカーの皆様の間では「おお、納得」という山もあれば、「はぁ?」と小一時間ばかり問い詰められそうな山もあると思います(^^;)。
 一応、選定の基準を書いておきますと、

 (1) 基本的に、東京都内(奥多摩町)の標高1,000mクラス。
 (2) 山容、自然など、山そのものに個性的な見所がある。
 (3) 魅力的な民話、説話、伝承等が残る。

 の三つの観点を基本にしています。

 (1)は、ハイカー的観点から登りごたえがある、という意味での条件。(2)は、地域の自然環境を語る上では重要な観点と考えられるため。(3)は、それだけ地域の皆様の生活とのかかわりが深かった証拠として考えた基準です。
 まあ、何をもって「個性的」や「魅力的」というか、という基準は「独断と偏見」になってしまうわけですが(^^;)、私のハイキングスタイルは、「気に入った山には何度も登る」ことや「困難は回避。より楽しく歩くが原則」であること。そして「四季の変化の中に埋没することを喜びとする」のが基本姿勢ですから、同じような考え方に一致することが多いの山が優先されます。

 では、本っ当に独断と偏見で選んでみた、YO-TA選・奥多摩10名山は[more...]以降に示しましょう。
 興味のある方は、ご覧下さい。
 それでは発表します。
 YO-TA(独断と偏見で)選、奥多摩10名山は!

雲取山、大岳山、御前山、三頭山、鷹ノ巣山、七ツ石山、六ツ石山、川苔山、蕎麦粒山、御岳山
 の10山です。

 え〜と、既に一部の山に関して「え?」とか「はい?」とか「お前、それは小一時間ばかり・・・」いう声が聞こえている気がします(^^;)。
 まあ、そういうツッコミが入る前に、一応、各山の選定の理由を見ていただきましょうか・・・。

1.雲取山
 東京都最高峰。奥多摩の名山といえば、まずこの山は外せない。日原谷に広大な雲海を抱く(雲を取る)山。
 深田百名山、新百名山にも名を連ねる、名実ともに奥多摩を代表する名峰。

2.大岳山
 奥多摩三山のひとつ。男体の山の神の御姿。かつては御岳山の奥の院で、狼が御神体を守る大岳神社を山肌に抱く。
 日本二百名山に名を連ね、特徴的な山容で人気の山。

3.御前山
 奥多摩三山のひとつ。女体の山の神の御姿。カタクリで有名な花の名山。
 遠くから見る、たおやかな山容に似合わず、登山道はどのルートも意外に厳しいという二面性を持つ山でもある。

4.三頭山
 奥多摩三山のひとつ。名爆、三頭大滝を麓に抱く。おツネさんとお坊さんの失楽園伝承がある(^^;)。
 頂上付近はブナの原生林に覆われるが、都民の森ができてから、自然度の評価が下がったのが残念。

5.鷹ノ巣山
 石尾根の真中にそびえ立つ奥多摩の名山。徳川幕府時代、鷹狩のための鷹を住まわせた「御巣鷹山」の名を今に残す。
 南面の展望が素晴らしく、北面には奥多摩随一の急登と言われる稲村岩尾根を背負う山。

6.七ツ石山
 「石尾根」の名の由来とも言われる山、その1。平将門に仕えた七武将が、この山で石仏になったという伝説がある。
 頂上に立つと雲取山までの尾根筋が一望でき、6月頃、千本のツツジが咲くという石尾根の巻き道が見事。

7.六ツ石山
 「石尾根」の名の由来とも言われる山、その2。平将門が陣屋を構えたという伝説のある場所(将門馬場)を背負う山。
 水根集落からの直登ルートは、奥多摩三大急登に数えられる時もある、手強い道。

8.川苔山
 ハイカー達に人気の山。川苔を産した谷の上にそびえる山。名爆、百尋の滝を川苔谷に抱く。
 アズマイチゲの咲く山として、花の百名山に紹介されている(残念ながら、最近は花は少なくなった)。

9.蕎麦粒山
 奥多摩の山域にあって、比較的静かに佇む静寂の山。蕎麦粒型の岩があるとの伝承が残る山。
 地理的に、長沢背稜の東の端に位置付けられることが多くある。

10.御岳山
 奥多摩の玄関口。レンゲショウマが去りゆく夏を惜しんで咲き、いにしえからの伝承が数多く残る山。
 観光地化されているのが玉に大傷だが、誰もが気軽に訪れられる山として異彩を放っている。

 というわけで、1.〜7.番目くらいまでは、すんなりと名前が挙がってきたのですが、8番目以降は、川苔山以外は次点候補との間で判断に迷いましたねえ・・・。
 特に10.番目(爆)には、色々な方が色々な事を言いたくて仕方がないと思いますが、奥多摩ですから、こんな山が入っていても面白いじゃないですか!
 登山道が舗装されててもいいじゃない!ケーブルカーとリフトで登れてもいいじゃない!本当の頂上の奥の院まで、ほとんど行く人がいなくたっていいじゃない!
 何も、アブナイ坂にへばりつくだけが山じゃないですよ!

 というわけで、あえて御岳山を10番目に挙げてみました(^^;)。
 その他の山についても、ご異論などあれば何なりと・・・。

 なお、10名山の次点候補に挙がっていた山々は、以下のとおりです。

天祖山
 大日神社や天祖神社などに見られるとおり、信仰の山。途中の斜面にある原生林が美しい。
 表参道の登りが恐ろしく厳しく、北面は石灰岩採掘で痛々しい姿を晒す。

※ 次点候補として、最後まで迷った山でした。
 実際、観光地化が進んでいる御岳山より、こっちの方がいい山だ、という皆様は多いと思います。
 私の中でも、評価基準の全項目について高ポイントでした。しいて言えば、日帰りだと道の選択肢がピストンしかないことと、頂上からの展望が期待できない点がわずかにマイナスポイントになる位です。
 まあ、御岳山の方は、「何も険路にはり付くのがいい山って訳じゃない」という考えがあっての選定ですから・・・。

芋ノ木ドッケ
 正式名称が「芋木ノトッケ(秩父呼称)」か「芋ノ木ドッケ(奥多摩呼称)」かで、論争の渦中にある山。
 長沢背稜の西の端に位置し、背稜を代表する峰。あまり論争が長くなるなら、ニョングラ(日原での古い呼称)でいいんでは?

※ 私、ここにはまだ足を踏み込んでないんで(^^;)、雰囲気がよくわからんとです(←アカンやん!)。
 が、倒木が多くて登山道がすごく歩きにくいという話を何度も聞いたことがあるので、それを考慮して次点としました。
 ちなみに、トッケ(ドッケ)とは、奥多摩、奥秩父方面の方言(?)で、鋭くそびえ立つ峰を指すそうです(突剣という漢字が当てられるとか)。

三ツドッケ
 天目山とも言う。遠方から見ると、3つの尖った峰が天に向かってそびえ立っている。

※ 私、ここにはまだ足を踏み込んでないんで(^^;)、雰囲気がよくわからんとです。
 理由はそれだけです(←マジでアカンやん!)。

惣岳山(小河内)
 御前山と並んで立ち、春にはカタクリに彩られる。大ブナ尾根は、それなりの覚悟が必要な急登。

※ お隣だからという事もあるけど、全てにおいて、見事に御前山と被るので(^^;)。
 ちと可愛そうな理由ですが、御前山へ行く途中の通過点というイメージが強いし、山域としては御前山とひとくくりになりますから、仕方がないです。

日陰名栗山
 石尾根上、鷹ノ巣山のひとつ西の山で、大きく切り開かれた南面を見れば、遠くから見てもこの山だとわかる。
 山座同定がしやすいため、他の石尾根の山の位置を知る指標になる。

※ よくよく考えたら、それ以外に特徴がない(^^;)。
 名前も地味なイメージだし・・・。
 「あれが日陰名栗って事は隣が鷹ノ巣で・・・」と、すぐ視線が別に行っちゃうし・・・。
21:22:00 | yo-ta | | TrackBacks
Comments
コメントがありません
Add Comments
:

:

トラックバック