Complete text -- "以前からお邪魔しているオオタカの調査現場で、2羽が巣立つ。"

21 July

以前からお邪魔しているオオタカの調査現場で、2羽が巣立つ。

 え〜と、関西圏の皆様。
 大丈夫ですか?干上がってませんか?
 (本日の瞬間最高気温、大阪で35.3度、京都で36.0度。ちなみに、両府とも真夏日が10日間連続しているそうで・・・)

 かくいう東京は、今日は真夏日(瞬間最高31度)でしたが、昨夜はまずまず涼しく、明日もそんなに暑くはならないみたいです。
 ・・・嫌味か!とか言われたりして(^^;)。
 (ハリセン持参で押しかけてこないで下さい・・・)

 では本題です。
 何度か話題に出している、調査にお邪魔させて頂いていたオオタカの巣から、無事、2羽の雛が巣立ったようです。

 ひさびさにその現場を訪れ、例によって調査員さんと一緒に、巣のそばにビデオカメラを設置しに行くと、頭上で羽音とともに「ピューイ、ピューイ」という鋭い声がします。
 ふと見上げると、驚くほど近くに茶色っぽい大きな鳥(猛禽類)がいて、そいつが枝から枝へと飛び回りながら、鋭い声で鳴いていました。

調査員(以下、調) 「アレがオオタカの幼鳥です」
私 「でかっ!」
調 「ええ、もう親と同じくらいになってますからね」
私 「それにしても、もう可愛げのカケラもないですね〜(※)」
調 「・・・せめてかっこ良くなった、と言ってあげてください(^^;)」

 まあ、後で聞いた話によると、今の時期の幼鳥は親鳥のような精悍さはなく、かといって雛鳥の時のような「可愛げ」とも無縁で、(女性の調査員さんいわく)最も「中途半端で可愛くない」外観の時期なのだとか(^^;)。
 とりあえず、その場は幼鳥があまりにも大声で騒ぎまくる(この段階で営巣放棄する事はあまり考えられないものの、十分、威圧にはなるそうです)のでそそくさと去って、いつもどおり、巣の方向が良く見える定点観察ポイントにお邪魔しました。

 しばらくすると、巣のある林の方から「ピュウ、ピュウ、ピュウ」というちょっと甘えたような声が聞こえてきます。
 調査員さんいわく、「幼鳥の、『お腹へったよー』のサインですね」とのことで、しばらく注意して周囲を眺めていると、数分で何かを足にぶら下げた親鳥があらわれ、巣のある林からはちょっと離れた場所の林の中へと消えていきました。
 どうやら、餌を幼鳥の所に届けに行ったようです。

調 「今日は調査員がたくさん周辺で空を見ていますから、ああやって林の中を飛んで、幼鳥のいる場所を悟られないようにしているんでしょうね」

 邪魔してごめんよ>親鳥。
 でも、声で子供のいる場所はバレバレなんだけど(^^;)。

 ちなみに、その日撮ったビデオには、ムクドリらしい鳥を持って親鳥が巣に戻ると、周辺からわさわさと幼鳥が寄ってきて、ピュウピュウ鳴きながら餌をねだる姿が映っていました。
 しかし、中途半端とはいえ、それなりに精悍な奴らが2羽そろって、1羽に向かって大口あけて詰め寄る姿は・・・。

 ちょっとカツアゲっぽい、とか思えてしまったり(^^;)。

 何にしても、せっかくここまで育った命。
 もうすぐ、親元を離れて独り立ちの季節がやってきますが、たくましく生きてほしいものです。

(※)
 以前見せてもらった写真では、幼鳥は白い綿毛でフワフワで、目も黒目が広くて可愛かったのだが・・・。
 このとき見た幼鳥は、茶色が主体の斑模様で、目は中途半端に虹彩が鋭く、かっこいいとも可愛いとも言いがたい、微妙な感じだったんです(^^;)。

22:17:00 | yo-ta | | TrackBacks
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