Archive for 17 December 2007
17 December
初レース「東京エンデューロ 2007 X'mas edition」出走記 Part.2
今日は、東京エンデューロ後の、初の出社日でした。朝一番に、待ちかねていた会社の同僚から結果について質問されたので、ありのままを報告したら、「なんだよ、期待はずれだな〜」というリアクション。
「小径車でロードレーサーに勝てるかぁ!」と返すと、返ってきたのが、「違う!リタイヤを期待してたんだ!」というにべもない返事。
・・・お前ら・・・。
では本題に入って、出走記のPart.2です。
最初のローリングスタートのパレードラップ中に、フロントフォークに取付けた周回計測用のチップ(といっても、単三電池を縦に2本重ねたくらいある)が、極細&先細り&R無しというBSモールトンのフォークから、路面衝撃でずり落ち、前輪に噛むというトラブルが発生。
ソロピットで応急処置を受けている間に、参加者は全員、メインストレートを通過し、観客からは「あ、まだいた」的な、キョトンとしたリアクションを受けながら、ぶっちぎりの最下位で本レーススタートとなってしまいました。
以下のレポートは、要所要所でこちらのコース案内図を確認しながら読んで下さい。
計測チップをつけ直し、既に全ての選手が通過したあとで再スタート。
第一、第二コーナーをクリアし、コース上で最初の直線路に出ましたが、前を行く選手は見えません。
・・・そりゃ、全員通過後、数分経ってレースに復帰したんだから、当然です。
必死で回して追い上げますが、一人旅では30km/hまで上げるのがやっとで、それ以上は微妙な登り勾配と、風の抵抗が強くて、スピードに乗れません。
北側のストレートに入って、やっと前を行く選手が見えました。
事前のレース説明では、「ごらぁ〜!どけやヴォケ〜!」的な罵声を飛ばすな、という注意がありましたが、この時の私の心の中は、「待てやゴラぁ〜!」のテンションだったのは、言うまでもありません。
・・・が、追いついてみると、苦しそうに大きく息を切らしているMTB乗りの女性の方で・・・罪悪感で、こちらも気分が急降下しそうになりました(^^;)。
その後、メイドさんやピカチュウの着ぐるみに身を包んだ、仮装参加者数名の集団を捉えてパス。
北側ストレート最後の、キツい登りのコーナーをクリアし、下り坂を利用して一気に35km/h以上まで加速。緩やかな斜面を登ってバックストレートに進入します。
ここまで来たら、さすがに参加者の姿がそれなりに見えて来たので、その集団に追いつこうと頑張りますが・・・。
「はい、先頭来まーす!左に寄ってー!」
という、先導車からの指示に従い、左ベタ走行に。
数秒後、
「右抜けまーす!」「通るよー!」
ゴゴゴゴゴォ〜!
という弾丸列車が通過。
まだ2周もしないうちに、周回遅れです。
私の走行ペースでは、早い段階でそうなるとは思っていましたが、こんなに早いとは思わず、正直、ちと凹みました・・・。
その後は、もう数えるのが嫌になるほどのロードレーサーが、次々と右を追い抜いて行きます。
コースは、右半分がロードレーサーなどの高速車、左半分が仮装組や小径車などの低速車に、はっきりと別れてしまいます。
・・・何か、高速車と私たち低速車との間には、越えられない壁があるみたいでした(^^;)。
その後、コース途中にある、公園のゲートのレールを通過したら、前輪からカツン、という嫌な音がしました。
見ると、またセンサーがすっぽ抜けて、クイックレバーに引っかかっています。
駄目だ!もうタイラップは信用できん!
という訳で、西立川口付近でコースが広くなる場所があったので、路肩に車体を止め、サドルバッグをひっくり返して緊急時用のビニールテープを引っ張りだすと、それでセンサーをフォークにグルグル巻きにしました。
ここでも数分間の停車を余儀なくされ、次のチェックポイントで、レース時間とサイコン上の実走時間との差を見ると、既に20分の差が出ていました。
つーか、トラブルストップ込みとはいえ、2周回するのに40分もかかってるのって、どうなのよ!
これじゃ、最低限クリア目標の8周回もムリじゃん!
(クリア目標に関しては、こちらのネタ参照)
それに気付いたのと同時に、どうやら私の中で何かのスイッチが入ってしまったらしく、次の周回からは、さらにギシギシ、踏みまくります。
おかげで、3周目で既に左足のふくらはぎがつりはじめ、4〜5周目には右足の大腿がつりはじめました。
しかし、止まってストレッチすると、また時間をロスするので、「てやんでい!ナンボのもんじゃい!」と、江戸っ子か関西人かどっちだ?という勢いで回転を維持します。
(注:よいこはまねしないでね!色々な意味で・・・)
バックストレートの後半の下り基調で、一気に速度を稼ぎ、西立川口前を流して、何度目かの減速ゾーンへ。
ホームストレート上に、ロード組をあわせた団子のまま突入すると、一周目とは違って、頑張れ!の大声援が待っていました(笑)。
イチョウの落ち葉をかき分けながら走っていくと、ホームストレート左手のコース外でパンク修理中のライダーが一人。
レース開始後、1時間ほどすると、あちこちで(身体、車体的な)トラブルで停車しているライダーの姿が見られるようになります。
中には、そのままリタイヤになったのか、フレームを担いでトボトボ歩いているライダーの姿もあり・・・。
そういう方と比べたら、私のトラブルなんて、まだまだ軽い方だったでしょうね・・・。
・・・ところで、お揃いのチームジャージの皆様が、コース脇の芝の上で、輪になってストレッチしていたのは何だったんだろう・・・(お〜い、レース中ですよ〜 ^^;)。
とにかく、私は目標タイムより大幅に遅れをとっていたため、止まってストレッチする気にはなれず、足を止めてペダルの上でうーんと伸ばしたりしながらレース続行。
しんどいなあ、と思いながら走り続けていると、コース上にゼリー飲料のパッケージが転がっていました。
どうやら、誰かが補給しようとして落としてしまったようです。
・・・ん?補給?
そういえば、1時間以上、いつもよりはるかに高い運動強度で走っているのに、まだ水(CCDウォーター)を200ml程度しか、補給していません。
・・・そら、足もつるわ・・・。
背中のポケットからパワーバージェルを取り出し、口で破ってジュルジュルと流し込みます(もちろん、走ったまま)。
ちなみに、私は本番まで補給の練習なんてした事が無かったのですが、それほど手こずらずに出来ました。
行動食の、工夫されたパッケージングに感謝(^^;)。
その後のレースは、はっきり言うと、周回数をきちんと意識して走れたのは、最初の4〜5周くらいです。
レースも半ばを過ぎると、自分が何周走っているのか、カウントするのも面倒になっていました。
実際、そんな事を悠長に考えられるほどレース展開はのんびりしてなくて、抜きつ抜かれつ、坂に苦しみ、下りに加速し、跳ねる車体に尻が痛くなり。
前の選手を抜きたいが、後ろから高速集団が迫っているからどうする、とか。
ピットレーンからノールックで左に突っ込んで来た車体の回避をどうする、とか。
減速ゾーンに団子で飛び込んでしまい、最後の直角コーナーで、周囲にあわせつつ、自分の再加速に負担のかからない減速加減をどうするか、など。
とにかく色々な事を瞬時に判断して処理しなければならないため、普段の多摩サイ走行とは全然違うレベルの緊張を強いられ、他愛のないことは記憶しておく暇がない、という感じだったように思います。
後に確認した中間発表では、私は1時間経過時点で4周回をクリア。
無理に回していた脚も、1時間を過ぎたら痛みが引いた・・・のか、マヒしたのか、気にならなくなっていました。
私が参加した2時間部門のレースは、後半に突入します。
21:21:00 |
yo-ta |
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